2005年04月24日

天動説と地動説  〜「君たちはどう生きるか」



月
動説と地動説、覚えてらっしゃいますか?
理科で習った、天が動いているか、地球が動いているかと言う事ですよね。


私たちは幼少の頃、地動説の見方をします。
「うちの隣が山田さんの家で、そのお隣が公園。。。」
自分が世の中の中心とした考え方です。

年を重ねるにつれ、天動説の見方になります。
「私は、会社の中のこの立場、役割にいる。。。 誰さんは上司の秘書。。。」
自分が世界の中心ではなく、世の中の水の分子のようなもの。
このパラダイムシフトをコペルニクス的転換、と言うようです。

この天動説はとても大切な考え方だと思い出しました。
というのは私は自己中心的な人間です。
ひいては人と比較してしまいます。

「天動説と地動説」の考え方は吉野 源三郎氏著
君たちはどう生きるか出典で、中学生の主人公のコペル君の精神的成長を、色々な出来事から見つめた名著です。

親から子へと引き継がれて行く本ですので、
私もぜひ自分の子が中学生になったらプレゼントしたいです。

その前に自分でもう一度読み直そう…


君たちはどう生きるか

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▼あらすじ

中学生のコペル君の精神的成長記。章末ごとに、大学を卒業したばかりの叔父さんが
コペル君へのメッセージをノートにつづる形をとる。

【まえがき】
 コペル君(本名・本田潤一)は中学二年生の15歳。お父さんは亡くなっていない
が、お母さんの弟である叔父さんが話し相手になってくれている。

【一、 へんな経験】
 コペル君はある日、ビルの屋上から人々を見たとき、人間は広い世の中の一分子で
あるという不思議な感覚にとらわれた。
 叔父さんはその話を聞いて、ノートに次のように書いた。コペル君の経験は、自分
中心でなく他人や世の中のことを考えるようになったことを意味している。それは、
天動説に代わって地動説を唱えたコペルニクスのような転換であり、大人に一歩近づ
いたということである。
 これが「コペル」というあだ名の由来である。

【二、 勇ましき友】
 クラスで浦川君が虐められた時、北見君がそれを助けたという事件があった。
 その話を聞いた叔父さんは次のようにノートに書いた。いつでも自分が本当に感じ
たことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えてゆくことは重要
だ。北見君の行動がどうして感動を呼ぶのか、よく考えるといい。

【三、 ニュートンの林檎と粉ミルク】
 ある日、叔父さんはニュートンが林檎からなぜ引力を思いついたのかを語った。そ
してわかり切ったと思われていることをどこまでも追っかけて考えてゆくことの大切
さを説いた。コペル君はそのことに刺激を受け、粉ミルクが自分のところへ届くまで
にどれだけ多くの人が関わるかということを考え、「人間分子の関係、網目の法則」
という名をつけた。
 叔父さんは自分でそこまで考えたコペル君を褒め、学者はそのことを「生産関係」
と呼んでいるということ、そして、人間が経験できることには限界があり、出来るだ
け広い経験を一まとめにしたものが学問だということをノートに書く。

【四、 貧しき友】
 ある日、コペル君は豆腐屋の浦川君のうちに遊びに行った。
 その話を聞いた叔父さんはノートに、人間の本当の値打ちは貧富の差とは関係ない
こと、世の中には数多くの貧困が残っていること、コペル君のように勉強ができ、自
分の才能を思うままに延ばしてゆけるということがどんなにありがたいことかという
ことをノートに書く。

【五、 ナポレオンと四人の少年】
 水谷君のうちに、コペル君、北見君、浦川君で遊びに行った。水谷君のお姉さんの
かつ子さんがナポレオンと英雄的精神について話した。その後、上級生が質実剛健の
校風が緩んだといって、北見君をはじめとする下級生を快く思っていないという話に
なる。四人の少年は、もし北見君が上級生に殴られそうになったら一緒に殴られよう
と約束した。
 この話を聞いた叔父さんは次のようにノートに書いた。ナポレオンは非常に素晴ら
しい人間だったが、限界もあった。《英雄とか偉人とかいわれている人々の中で、本
当に尊敬が出来るのは、人類の進歩に役立った人だけだ。そして、彼らの非凡な事業
のうち、真に値打ちのあるものは、ただこの流れに沿って行われた事業だけだ》
(192頁)。また、《世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人に
も余計な不幸を招いている人が決して少なくない。人類の進歩と結びつかない英雄的
精神も空しいが、英雄的な気迫を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いの
だ》(195頁)。

【六、 雪の日の出来事】
 ある雪の日、些細なことから北見君と上級生が言い合いになり、北見君が殴られ
る。水谷君の家での約束通り、水谷君と浦川君は北見君のもとに寄り添うが、コペル
君は恐怖のあまり駆け寄れない。コペル君は後悔の念に悩まされ、さらには熱を出し
て寝込んでしまう。

【七、 石段の思い出】
 病床にあるコペル君は北見君たちを裏切ったことを叔父さんに打ち明ける。叔父さ
んは北見君たちに手紙で今の自分の気持ちを正直に伝えることを勧め、コペル君もそ
れに従う。その後、お母さんが来て、こんな話をした。お母さんが女学生の頃、70
を越したおばあさんが、重そうな荷物を持って石段を登っているのを見た。お母さん
はおばあさんの荷物を持ってあげようと近づくが、なかなか声がかけられず、結局荷
物を持ってあげることができなかった。しかし、その時の後悔の念のお蔭で、その
後、自分の中のきれいな心をしっかりと生かしてゆかなければいけないと思うことが
できる。
 叔父さんはノートに、誤りから立ち直ることの大切さを綴る。

【八、 凱旋】
 三日後、北見君たちがコペル君の家に来て、三人はまったく気にしていないことを
語った。かつ子さんを駅に迎えに行き、帰宅するコペル君はなんだか凱旋してゆくよ
うな気持ちだった。

【九、 水仙の芽とガンダーラの仏像】
 水仙の根を掘ってその長いのを発見したコペル君は、小さな芽が持っているすごい
力とともに、延びてゆかずにいられない力が自分の中でも動いていると感じた。
 その晩、おじさんがガンダーラの仏像を通して、仏像はギリシャ人が初めて作った
という話をした。そして、日本人は遠い異国の文物でも、すぐれたものには心から感
心して、それを取り入れ、人類の進歩の歴史を、日本人らしく進めたのだと語った。
 コペル君はあの延びてゆかずにいられないものが何千年の歴史の中にも大きく動い
ているのを感じた。

【十、 春の朝】
 コペル君は叔父さんからもらったノートに自分の考えを書くことにした。そして、
世の中に役立つような人間になることを決意する。

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昨日前ふりしております吉野源三郎でございます。 なんとも大上段にかまえすぎなタイトルですが、そのじつは児童文学っぽい作品です。 主人公はコペルとあだ名される中学1年生。彼が考えたこと、また学校で起こったことをつづり、それについて彼のおじさんが「ノート」と題
『君たちはどう生きるか』【てらブログ】at 2005年05月08日 23:32
この記事へのコメント
とても難しいくって、次回にコメントします(笑)

それにしても昨晩の月は、まん丸でとても明るかったですね。青い空を見ることも夜空を見ることも大好きなimaiworldです。

これからも寄らせていただきます。感謝!!
Posted by imaiworld at 2005年04月24日 20:54
がくちゃん、こんばんは。

この本、面白そうですね。

天動説と地動説
まだまだ自分中心で見ているなと
反省させられます。

一回この本を探して
読んでみます。

ありがとうございました。
Posted by ハマノシゲキ at 2005年04月24日 23:48
すごくわかりやすかったです!!!おもしろそうな本ですね
Posted by うんぱっぱ at 2006年04月03日 17:57
うんぱっぱさん、こんにちは。

はい、この本はぜひ子供に読みついで行きたい本です。

岩波文庫が好きで、たくさん読んでいます。

ぜひ目を通してみてくださいね! ^^

コメント、ありがとうございます。
Posted by がく at 2006年04月17日 14:29
この記事では、天動説と地動説が逆に書かれている気がします^^;
私の勘違いでしたら申し訳ないのですが;;
Posted by K at 2007年08月22日 20:51